2016年の9枚

 

f:id:akanas0707:20161227005758j:image

 

私的2016年の9枚です。

左上から右に下にぐるーっと、渦巻き状で、最後に真ん中のもののことを書いていきます。

 

まず1枚目

>正しい夜明け/ビレッジマンズストア

2年半ぶりの新譜。

アルバムのタイトルからすごく惹かれるものがあって、発売をものすごく楽しみにしていた。先に出されたMVの「WENDY」がやはり一番好きだなと思う。人それぞれ解釈はあると思うけれど、最後の「今 雲間に見えた 首吊りの樹の下で会おう」って歌詞が、死にたくなったら自分達に会いにおいでと言ってるような気がするようなしないような気がする。実際ビレッジマンズストアのライブは人を救うので、早くライブへ行って新曲達を聴きたいなと思った。

 

2枚目

>シンセカイヨリ/ノンフィクション

北九州の正統派異端児、ノンフィクションの最高の新譜。

1曲目で静かに燃えあがるような感じから2曲目のイントロでニコニコしてしまった。2曲目の「ジューダイ・クライシス」はYouTubeにあるので聴いて欲しいんだけれど、すごくかっこいい。音楽も歌詞も。「平静を保っててもちょっとしたことでほら 可能性に狂っている 安心感に飢えている」とか、すごくウッ、とくる歌詞が大好き。

他の曲ももちろん大好きだが、最後3曲の沁み方が本当にやられた、と思った。最後の曲「旧世界より藍に染めて」の、「前より色んなことを許せるようになった俺を あの頃の俺は許してくれるか」という歌詞に何度も打たれた、最高のアルバム。バズマザーズ山田亮一からのコメントもとても良い。

→私事だけれどノンフィクションが東京に来てくれてやっとライブを観ることができた。MCが早口で面白くて笑いっぱなしで、でも演奏してる時や歌ってる時の力強さがすごくグッとくる良いライブだった。また行きたいな。

 

3枚目

>さいあく/ヤーチャイカ

現在活動休止をしているも、良い音源ができた!売る!とのことで発売になったらしい。もう、ジャケットの絵から最高。もう、もう、私の大好きな世界観というか、ダークで雰囲気のあるとても素敵なアルバム。1曲目「コハク」でのコーラスや5曲目の「いちじく」、6曲目の「はるかなるはるはあるか」、が特に好き。ボーカルの歌い方と音楽が本当にツボ。私なんかの頭と言葉では到底説明できないので、是非買って聴いて欲しい。絶対に気にいると思う一枚。確か全曲トレーラーみたいなものが音雲にあったはずなので。よろしくお願いします。

 

4枚目

>IKI/ヒトリエ

前作のアルバムからたったの10ヶ月で出来た最高傑作。 正直、本当に最高だと思う。1曲目は前作と同じように勢いや音に圧倒される、ライブで映える、なんというかザ・wowakaのような1曲。(このアルバムに限らずヒトリエの曲は私の中で"ザ・wowaka"曲と"ザ・ヒトリエ"曲みたいなものがある)全曲言っていたらきりがないので飛ばし飛ばしいくと、3曲目の「リトルクライベイビー」は頭の中にパッと"名曲"って文字が出てくるくらいイントロから体に沁みて、歌詞も心にどんどん沁みてくる。この曲は本当に強い。何かの映画のエンドロールみたいな曲。それもハッピーエンドで終わった映画の、って感じがする。私的には。

5曲目の「Daydreamer(s)」もなかなかの名曲で、聴いてると細胞が活性化して視界がキラキラするような曲。メロディがすごく好き。7曲目「doppel」はイントロのピアノからもうグッと胸を掴まれた感じ。曲中のシノダとwowakaの声が聴いててすごく心地よくて好き。ライブで聴きたい。9.10の「さいはて」「目眩」に関しては最高の組み合わせで、最高の新曲達で、初めて聴いたのは電車の中だったけれど普通に大泣きしてしまった。ヒトリエを好きでよかったと、またさらに好きになれた1枚でした。

 

5枚目

スクールカースト/バズマザーズ

いざ書こうとすると何も思い浮かばないんだけれどそれほどにとんでもない1枚だと思う。「スクールカースト」「文盲の女」「おー新世界」と曲のタイプがまるで違うことに圧倒されてしまったし、ボーナストラックとして福岡"せんちょー"大資によるドラムの再録音源がついている。これがもう、かっこよくてダメ。せんちょーのドラムは男気みたいなものに溢れてて力強く圧倒するけどあっさりしていて、みたいな感じが好き。新曲達は「文盲の女」以外はライブで聴いたことがないので早く聴いてみたいと思う。「新世界の夕暮れは 黙る子も泣きたくなる色さ」という歌詞が本当に好きで、いつか新世界の夕暮れを見て泣きたいと思ってる。

 

6枚目

>YANNIS/Emu sickS

大阪のバンドEmu sickSがどれだけかっこよくて最高なのかが分かる1枚。1曲目「ファイアーバード」のイントロの勢いたるや。このバンドは全員サラリーマンで、社会人としてしっかり働きながらも休日にはライブをこなすとんでもないバンド。もうそれだけでかっこいいのにこのアルバムに入ってる曲全部かっこいいから怖い。もう怖い。「ファイアーバード」はYouTubeにあるから彼らが働いていることを踏まえて聴いてみて欲しい。2曲目の「ボトルシップ」は私がこのバンドを好きになるきっかけになった曲で(これもYouTubeにあるので是非)、何回聴いてもすごく良い。あとは特に4曲目の「踊るグリモア」の曲の雰囲気がすっっごく大好き。vo.gtのなかじんの声がすごく生きる曲だと思う。6曲目の「ミックススパイス」の曲調もすごく好き。

これからたくさん有名になって欲しいし、きっと毎日頑張ってるいろんな人の心に引っかかるような1枚なんじゃないかなと思う。

 

7枚目

>CRAZY, STUPID, LOVE/ナードマグネット

パワーポップという言葉をこのバンドではじめて知った私にとってこの1枚はすごく特別だなと思う。

私はベースの音が大好きなのでベースではじまる曲が多くて嬉しいのもあるが、リードギターのフレーズやgt.vo須田さんの歌声、ドラムの力強さが全部マッチしていてもうぶっ飛びそうなくらいだった。キャッチーで盛り上がる曲からゆっくりめな曲まで全て最高。是非いろんな人に聴いて欲しいと思う1枚。(ちなみに彼らも社会人として働きつつのライブ活動をしている。体力がすごい。なんなんだ。)

 

8枚目

>PLANET GO ROUND/THE PINBALLS

もう、まず曲名を見て欲しい。

1. イーブルスター
2. くたばれ専制君主
3. 欠ける月ワンダーランド
4. 朝焼けの亡霊
5. 毒蛇のロックンロール
6. 道化師のバラード
7. あなたが眠る惑星

いや、良いでしょ、何がってセンスが。

曲のタイトル達が発表されてからどんな曲が来るのかうずうずしてしまって仕方なかった。私はTHE PINBALLSの音楽が一番好きなんだけれど、どの曲も映画を観てるような感覚になる。1曲終わって次また違う世界に飛ぶ、みたいな。聴いててすごく楽しい。メロディが大好きで、特に「欠ける月ワンダーランド」や「毒蛇のロックンロール」(YouTubeにあるので是非)、「あなたが眠る惑星」が大好き。

「朝焼けの亡霊」はgt.vo古川さんの古川さんらしさがにじみ出る暖かくて優しい歌だし、最後の曲の「あなたが眠る惑星」の「悪魔が心をいれかえるたびに空が本当に青くなるなら暗闇がもう深くてもいいおやすみを言うためにあるから」という歌詞や「一人きりでいる時は 一人きりだと思う時は忘れないであなたを愛する人がいることを」という歌詞が沁みて沁みて仕方ない。バチバチのロックンロールからバラードまで全部良い、すごく良い1枚だと思う。

 

9枚目

>命題/Droog

この1年、一番聴いたと言っても過言ではない1枚。かつ、一番""""ヤバい""""と思わせられた1枚だった。バンドをやること、バンドが楽しいこと、バンドの意味、バンドの原点、バンドの底力みたいなものを全力で感じることが出来たなと思った。それがなんだか嬉しかった。

昔の音源のように叫ぶような歌声ではなく聴かせるような歌声ではあるけれどかっこよさは変わらない。初のバラードから勢いのある曲、穏やかでポップな曲から何から全てがかっこよかった。好きすぎて今年もたくさんライブへ足を運んだけれど新曲達のライブ映えの良さが本当に素晴らしかった。

彼らはつい先日21日にメジャー復帰としてミニアルバムを出したばかりだけれどそちらより命題のほうを選んだ。ミニアルバムには命題に収録されている曲の再録があったが私は命題にあるほうが好きだなと思う。彼らがこれからもたくさんがむしゃらに走っていくところを追いかけていきたいなと思った。

 

 

 

長い、手が疲れた。

今年は私がもうダメダメで就活や身の回りの出来事に振り回されっぱなしで今ようやく落ち着いた感じで、もう1年が終わる。何回も死にたくなって何回も泣きそうになって何回も惨めな思いをしてそれでも何回もライブへ行って好きなバンドのCDを何枚も買って好きな音楽を聴いて生きてきた。この9枚も、他に出たCDも私の人生を何度も支えてくれたと思うのでこうして形に残したくて書いた。今年がそうであったように、来年もたくさんの出会いがあると良いなと思う。なので、来年も頑張って生きる。おわり。